本日は、「令和8年度第1回浜松市地域公共交通会議」を傍聴してまいりました。
現在、浜松市では市営バスが遠州鉄道の運営する遠鉄バスへと置き換わってから、採算の取れない路線の減便が続いています。バスの本数がとくに少ない地域にお住まいの方々にとって、日々の買い物や病院へ行くにも一苦労であり、生活の足の確保は喫緊の課題となっています。
こうした状況の中、本日の会議で私が気になったトピックが「熊・阿多古地区ライドシェア導入検証事業について」というもの。
熊・阿多古地区は、平成31年(2019年)に路線バスが撤退して以降、デマンド型の地域バス(天竜ふれあいバス)が地域の足として運行されています(天竜ふれあいバス(熊・阿多古線)は、平日のみの運行で1日3往復)。
表題の会議で協議された「ライドシェア検証事業」は、2006年ごろから「あたご診療所」において、午前中に通院した患者さんの帰りの送迎を無償で行う「かえるカー」が基盤。従来の平日運行に加えて土曜日も運行されるようになります。運行ルートは、現在の天竜ふれあいバス(熊・阿多古線)と同様に「くんま水車の里〜西鹿島駅」間となる予定。
しかし、今回の会議を傍聴して、気を付けなければならないと感じた点があります。
それは、浜松市がゆくゆくはこのライドシェア事業の主体を「市から地域へ移行する」という算段を持っていることです。(あたご診療所だけでなく、当該地域の別の事業者も含めていく構想とのこと)。
人口減少、過疎化が進行している天竜・北遠地域にこそ、行政、市がより力を入れて地域住民のためのインフラを整備して、いつまでも暮らしていける天竜にしていくことが求められているはずです。
「ライドシェア導入検証事業」は2026年6月に事業者が決定し、実証試験は9月から、3か月の間行われる予定とのこと。どのような結果となるか、今後の推移を見守っていきたいと思います。
図:実証試験の運行体制イメージ
図:ライドシェアの運行区域のイメージ図
「ライドシェア本運行に向けて」事業主体を市から地域に移行すると記されている。
出典:2026年4月28日開催の「令和8年度第1回浜松市地域公共交通会議」配布資料